2026年展示作家アンケート結果について

展示作家アンケート結果について

刺繍アートフェスティバル2026の開催後、展示作家の皆様を対象にアンケートを実施いたしました。

たくさんのご意見・ご感想をお寄せいただき、誠にありがとうございました。
 

いただいたご意見は運営一同で一つひとつ拝読し、来年以降の開催に向けて改善点や新たな取り組みについて話し合いを進めています。

 

このページでは、アンケートの回答の一部と、それに対する運営からの回答・考え方をご紹介いたします。


すべてのご要望にすぐ対応することは難しい場合もありますが、より良いフェスティバルを目指し、改善できることから一つずつ取り組んでまいります。


今後も展示作家の皆様、そしてご来場いただく皆様にとって、楽しみであり、学びや交流の場となるイベントを目指してまいります。どうぞ温かく見守っていただけますと幸いです。


回答64名
お忙しい中、ご回答いただきまして、誠にありがとうございました。

 

良かったという声

展示作家の皆様から寄せられた回答では、共通して挙げられた声がいくつかありました。

① 多くの方に作品を見ていただけた

最も多かったのは、「たくさんの来場者に作品を見てもらえたこと」「直接感想をいただけたことが嬉しかった」という声でした。普段はSNSや写真でしか伝えられない作品を、実際に多くの方へ見ていただけたことが、大きな喜びにつながっていました。

② 他の作家との交流ができた

「刺繍仲間ができた」「作家同士で話ができた」「交流の輪が広がった」という回答も非常に多く寄せられました。刺繍という共通の趣味・仕事を持つ方々が出会い、お互いを認め合い、刺激を受けられる場になっていたことが伝わってきました。

③ 様々な技法や作品から刺激を受けた

ジャンルや技法を超えた多彩な作品を一度に見ることで、

  • 新しい技法を知ることができた
  • 次の作品作りのヒントになった
  • 自分ももっと頑張りたいと思えた

という声が数多くありました。

④ 作品制作の目標になった

「フェスへの出品を目標に最後まで作品を完成させることができた」「普段挑戦しない大作や新しい技法に挑戦できた」という回答も多く、創作への大きな原動力となっていたようです。

⑤ 自信や達成感につながった

完成まで何か月もかけた作品を展示し、多くの方に見ていただくことで、

  • 自分に自信が持てた
  • オリジナル作品を完成させることができた
  • 達成感を味わえた

という声も多く寄せられました。

⑥ 刺繍がもっと好きになった

「刺繍への探究心が深まった」「これからも作品を作りたい」「もっと上達したい」という回答も多く、フェスが新たな創作意欲につながったという声が目立ちました。
 

一人で制作することの多い刺繍だからこそ、作品を発表し、語り合い、互いに刺激を受けられる場の大切さを、改めて実感する結果となりました。

刺繍アートフェスティバルが、作品を展示するだけではなく、挑戦するきっかけとなり、新しい出会いが生まれ、次の作品へとつながる場になっていることを、大変嬉しく思います。

 

要望・改善点と運営からの回答

展示作家の皆様から、今後の開催に向けたさまざまなご意見をいただきました。

「特にありません」「スムーズに運営されていた」とのお声も多くいただいた一方で、より良いフェスティバルにするための具体的なご提案も寄せられました。

主なご意見と、今後の対応についてご紹介いたします。

 

① 審査・投票・受賞方法について

審査や投票に関しては、次のようなご意見が寄せられました。

  • 来場者投票だけでなく、審査員による賞があってもよいのではないか
  • 企業賞は写真や図録だけでなく、実物を見て選んでほしい
  • 賞の重複を避け、より多くの作家に受賞の機会を設けてほしい
  • プロとして活動している作家と、一般の出展者を分けてほしい

刺繍アートフェスティバルでは、プロ、アマ、技法や経験年数、活動形態にかかわらず、さまざまな刺繍表現が一堂に集まることを大切にしています。
同時に、来場者の皆様による人気投票も大切にしていたため、「審査員」というのは設けておりません。
会場に展示できる作品に限りがあるため、写真選考として運営委員による審査は行いましたが、展示作品についてはあくまでもご来場の皆様の投票でグランプリなどは決定させていただきます。

運営委員は各自、多数の生徒さんを抱えておりますので、審査に不公平さを感じる人もいるかもしれない懸念があります。運営は審査員としての立場になりませんし、外部の方を審査員としてお招きする予定も費用もありません。

ただし、運営としてでなく、株式会社ブーケ、一般社団法人リボン刺しゅう協会として、それぞれ企業賞の選出は行い、より多くの作家様に受賞の機会を作りました。

また、企業様は独自の審査基準を持って、数日かけて真剣に選考してくださいました。会場に来れない企業様もありますし、3連休です。企業様への負担を考慮し、事前に図録でご判断いただいております。

受賞方法や投票項目については、来場者の方にも分かりやすく、展示作家の皆様にも納得感のある仕組みになるよう、今後も検討を重ねてまいります。
 

② 審査前のSNS投稿について

審査結果が決まる前に作品をSNSへ掲載することについて、

「落選した場合を考えると、事前に投稿することには抵抗がある」というご意見がありました。

また、審査前に「展示します」と投稿している方を見て、すでに出展が決まっているのではないかと不安になったという声も寄せられました。

運営から事前に出展を確約している方はいません。応募作品は、定められた基準に沿って写真審査を行っています。

刺繍アートフェスティバルでは、審査結果にかかわらず、時間をかけて制作された作品そのものに価値があると考えています。そのため、審査前であっても制作過程や完成作品を積極的に発信して、刺繍アートフェスティバルを応援していただける参加者を歓迎しています。

ただし、審査前の段階で「展示が決定した」と誤解される表現については、今後注意事項をより明確にご案内いたします。

 

③ 搬入・搬出時の案内と作品の取り扱いについて

搬入・搬出については、おおむねスムーズだったとのお声をいただきましたが、次のような改善点も挙げられました。

  • 初めての参加で、作品をどこに置けばよいか分かりにくかった
  • 運営スタッフが誰なのか分かりにくかった
  • 搬入時に質問できるスタッフを配置してほしい
  • 返送後、作品のパーツや刺繍部分に傷みがあった
  • 展示中に作品の位置が動いていた

大切な作品をお預かりする以上、作品の安全な取り扱いは最も重要な事項の一つです。

次回は、搬入場所や手順を示す案内表示を増やします。運営内でも搬入出担当者を作ります、
ボランティアの集合後に手順を説明する時間をしっかりと設けます。

また、段ボールへの番号表示、開梱方法、作品確認、再梱包の手順についても、運営スタッフ全体で改めて共有いたします。

合わせて、参加者の皆様にも、メールやサイトを見逃さず、十分に目を通してご理解いただけるよう、ご案内を徹底してまいります。

 

④ 会場内の混雑・暑さ・案内について

会場については、

  • 混雑していて、作品をゆっくり見られない時間帯があった
  • 会場内が暑く感じられた
  • ヒルトン東京に到着してから会場までの道順が分かりにくかった
  • 投票用紙の受け取り方や回収場所が分かりにくかった
  • 受付に人がいない時間があった
  • アンケートや投票用紙を書くための台がほしい
  • 参加者名簿や作品紹介カードの文字を大きくしてほしい
  • 自然光が欲しかった

という声が寄せられました。

多くの方にご来場いただけたことを大変ありがたく感じる一方で、混雑によりエアコンの効きが悪い時間帯もあり、作品を十分にご覧いただけなかった方がいらしたことは、今後の課題として受け止めています。

次回は、比較的ゆっくり鑑賞できる時間帯の発信、投票箱や案内表示の改善、受付体制の見直しを行います。
 

会場の広さや開催時期については、会場の空き状況や費用などとの兼ね合いもあるため、すぐに変更することは難しいです。

自然光が入る会場とのご意見もありましたが、窓がある会場はその分壁掛け作品の展示を減らさなくてはいけません。そして朝、昼、夕方と日の入り方が変わりますし、影の出方も変わります。そして何より天気によっては薄暗い会場になるでしょう。

駅から徒歩2分、地下道直結で天気や暑さも関係ない。
休憩できるカフェやレストランが同フロア、すぐ上のフロアにもある。会場の外、1分以内に、スタバやコメダ、ファミレス系もある。地下道を使って行ける近隣ビルにも飲食店が多数あり、数百人のランチにも対応できる立地。
また、オープン前でもお客様が室内で待機していただける場所がある。地方からいらっしゃる方でもわかりやすい「ヒルトンホテル」の知名度。価格や天井の高さ、白い壁…そんなことを踏まえてこの会場を選びましたが、
他に良い会場をご存知でしたら、ぜひご意見をお寄せください。お願いいたします。
 

⑤ 実演の見やすさについて

実演については、普段見ることのできない技法や、作家の手の動きを間近で見ることができたと、多くの方から好評をいただきました。

一方で、

  • 人が多く、後方からは手元が見えなかった
  • 前方の方に座ってもらえると見やすい
  • 手元カメラやモニターを設置してほしい
  • マイクを使用してほしい
  • 実演スペースの位置を見直してほしい

というご意見も多く寄せられました。

初めての実演開催だったため、運営でもどれだけの方が見てくださるか未知数だったため、ご不便をおかけして申し訳ございませんでした。
次回は、より多くの方に実演を楽しんでいただけるよう、手元カメラやモニターの導入を検討し、観覧方法や実演スペースのレイアウトについても見直してまいります。

 

⑥ 図録について

図録については、「記念として残せて嬉しい」「見応えがあった」「会期前に作品を見られて良かった」など、たくさんの嬉しいお声をいただきました。

改善点としては、

  • ページ番号や目次を入れてほしい
  • 写真の明るさや色味に差がある
  • 写真の差し替え期間に余裕を持たせてほしい
  • キャプションの文字数を統一してほしい
  • 表紙をもう少し厚くしてほしい

というご意見がありました。

次回の図録には、作品を探しやすくするためのページ番号は入れる予定です。

また、審査写真をそのまま図録に掲載する旨はお伝えしておりました。写真も作品の一部と考えて撮影していただければ幸いです。ご自身での撮影が不安でカメラマンにお願いした方もいらっしゃいます。
次回以降も、こちらで写真を編集すると不公平さを感じる方がいたり、編集後の写真の確認、了承などの連絡作業が増え、返信を待つなどの編集スケジュールにも影響が出てくるため、写真のトリミングや明るさ等の変更は一切行いません。

写真の差し替えやキャプションの訂正を希望された方はごく僅かでしたので、次回は差し替えのご案内は行いません。

写真の明るさ、背景などにつきましては、次回はより細かくまとめたご案内をします。

背景に関しては無地を、スタイリング小物などは使用不可でお願いしていましたが、守っていただけない方も多く、次回の課題の一つと考えています。キャプションの文字数に関してはある程度の指定はしていましたが、オーバーする方に関してはその分、写真が小さくなります。写真や原稿の提出スケジュールについても、お互いに余裕が持てるようにご案内してまいります。

 

⑦ 展示方法・作品紹介について

展示に関しては、

  • 壁掛け作品と比べて、立体作品が見られにくい
  • 作品同士の間隔をそろえてほしい
  • 照明の当たり方を調整してほしい
  • 作品紹介カードの文字を大きくしてほしい
  • 技法や作品のコンセプトを、より詳しく紹介してほしい
  • 額縁の幅の規定を緩和してほしい

というご意見がありました。

立体作品と壁掛け作品では鑑賞方法が異なるため、それぞれの魅力がより伝わる展示方法を検討してまいります。
ただし、企業賞に関しましては図録をもとに選考していただいておりますので、展示方法による影響は比較的小さいと考えております。
 

作品紹介についても、技法だけでなく、作品に込めた思い、注目してほしい部分が伝わるよう、キャプションに関しては作家さん自身にお考えいただくことに変更はございません。文字の大きさですが、一般的な展示会の作品カードサイズ、文字の大きさを調べて、それを基準に作ったのですが、大きさに関しては運営で検討してまいります。

額縁の規定は、安全面や展示器具の耐荷重、作品同士の間隔を考慮して設けていますが、入手のしやすさも踏まえ、今後の規定を検討いたします。

立体作品に関しまして背面が見える展示にするか、そうでない展示にするか。
また会場のレイアウトも検討し、次回の募集までにはご案内いたします。


 

⑧ 作家同士の交流と会場内でのマナーについて

作家同士の交流が楽しかったという声が多く寄せられた一方で、

  • 自分の作品だけでなく、隣の作品を見ている方へも名刺を配布しお客様集めをしている人がいて不快だった
  • 表彰式後の交流時間をもう少し長くしてほしい

というご意見もありました。

作家と来場者が直接交流できることは、フェスの大きな魅力の一つです。

その一方で、すべての作品を気持ちよく鑑賞していただけるよう、作品前を長時間ふさがないことや、作品説明の際に周囲へ配慮することについて、事前にお願い事項としてご案内いたします。

 

まとめ
 

今回のアンケートでは、多くの展示作家の皆様から温かいお言葉と貴重なご意見をいただきました。

「出品して良かった」「また参加したい」「多くの刺激を受けた」といった前向きなお声を数多くいただき、満足していただけた方が大多数だったことに、運営一同大変嬉しく、ほっとしております。

もちろん、改善すべき点もたくさん見つかりました。いただいたご意見を真摯に受け止め、一つひとつ改善に取り組んでまいります。
 

昨年の第1回は、「まずは開催すること」を目標に走り続けたフェスでした。

今年の第2回は、流れを作り、フェスとしての土台を築くことができた一年だったと感じています。

そして来年の第3回は、展示作家の皆様、ご来場いただく皆様、企業の皆様など、このフェスに関わるすべての方に、より安心して、より楽しんでいただけるイベントとなるよう、さらに仕組みを磨き、成長させていきたいと考えています。
 

刺繍アートフェスティバルは、まだまだ発展途上のイベントです。

だからこそ、皆様からいただくご意見や応援が、より良いフェスをつくる大きな力になります。

これからも刺繍を愛する皆様とともに、このフェスを育てていけたら嬉しく思います。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。