作っている過程の魅力
今日は作品を作っている途中経過の素晴らしい魅力についてお話しします。
コンテストは完成の日。
でも作品はその前から始まっている!
でも作品はその前から始まっている!
コンテストというと、どうしても「完成した作品」を見せる日、という印象があります。
インスタでも、会場でも、並ぶのは出来上がった作品たち。
整えられた完璧な姿で、はじめて多くの人の目に触れます。
けれど本当は、作品はその日に突然生まれるわけではありません。
私はいつも、
デザインを考え、ペンを持った瞬間から、この作品が始まると考えます。
途中経過をSNSに載せるメリット、デメリット
「制作途中をインスタに載せた方がいいですか?」
「完成してから出した方がいいですか?」
とても悩むところだと思います。
私自身も、最初は「完成したときの感動が薄れるのでは」と思っていました。
でも結論から言うと、
途中経過は載せた方がいい。
ただし“載せ方”がとても大切です。
作りかけの投稿には大きなメリットがありますが、同時にデメリットもあります。
どちらも知っておくと、コンテストの見え方が変わります。
【メリット】作っている途中から、作品のファンができる
完成作品だけを見た人は、結果を見ています。
でも制作途中を見ている人は、時間を見ています。
なかなか進まない日
ほどいた場所
迷っている日々
やっと形が見えてきた瞬間
そういう場面を少しずつ見ていると、作品は「きれいなもの」ではなく、
応援したいものに変わるような気がしています。
不思議ですが、人は完成度の高さよりも、過程だったり、想いに心が動かされます。
作品にも起承転結があった方が深みと、そして興味が湧くと思いませんか?
そしてコンテストの日、その人たちは作品を見に来るのではなく、「完成した瞬間」を見に来てくれます。
ここが、あの時のあの部分。
ここはこんなふうになっていたんだ。
作品との距離がグッと縮まる瞬間。
作っている途中からファンが生まれる、というのは作品の評価が始まっているということではなく、作者の時間を共有してくれる人ができるということなのだと思います。
作品が「物語」になる
そして物語を「応援」してくれるファンができる
これが大きなメリットだと考えます。
【デメリット】薄れる感動
デメリットで一番多いのは、見せすぎてしまうことです。
制作途中を細かく載せすぎると、完成したときの反応が落ちることがあります。
人は「初めて見たとき」に一番驚くからです。
全体の構図や雰囲気まで分かってしまうと、完成投稿が答え合わせになります。
せっかくの本番が、既視感になってしまいます。
途中は見せても、全部は見せない。
ここがとても大切です。
次に、自分の気持ちが揺れることがあります。
制作途中はまだ評価できない段階です。
それなのに反応が少ないと「この作品は良くないのかも」と感じてしまうことがあります。
刺繍は、完成して初めて意味が分かる作品です。
途中の反応は、良し悪しの判断材料にはなりませんので、気持ちを持っていかれないように。
時間がかかる刺繍だからこそ
刺繍は手仕事です。手仕事は、速さでは測れません。
きれいに刺せた一針の裏には、やり直した針があります。
選び直した糸があります。
進まなかった時間もあります。
完成作品に見えているのは、実はその一部だけです。
本当に詰まっているのは、刺していた時間の方です。
なのに、完成品しか見せないなんて「もったいない」
私はそう考えています。
作り始め
選ぶ時間、悩む苦しさ、刺繍の楽しい時間、その時あった行事や会話。
思い出も作品の一部。
最後に
作っている過程も想いも、今から一緒に味わわせてもらえたら嬉しいです
完成だけでなく、その過程を共有することで、
作品は「見られるもの」から「一緒に迎えるもの」に変わります。
そして7月、
実際に作品をみた時の感動は きっと何倍にも膨らみます。
刺繍と向き合ってきた時間が
今まで以上にもっと愛おしく感じられるものになりますように
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