刺繍アートフェスティバル2026     

出品作品の刺繍ジャンルは問いません
 

刺繍とは 

針と糸で布に模様や絵を描く手仕事です。一本の糸が集まり、線や形となり、やがて模様や物語を生み出します。世界中で古くから親しまれ、装飾や祈り、暮らしを彩る文化として受け継がれてきました。

オートクチュール刺繍とは 

オートクチュールに施されるような刺繍の総称。リボン刺繍、クロスステッチ、アリワーク刺繍、リュネヴィル刺繍、ゴールド刺繍など技法や材料にとらわれない、華やかな刺繍です。

 

さまざまな刺繍が集まる展示会へ

刺繍は文化の広がりとともに多彩なジャンルを生み出し、その魅力は今も尽きることがありません。国や技法の枠を超えて、新しい表現が次々と生まれる──。
刺繍アートフェスティバルは、そんな「刺繍の多様性」が一堂に集まる場です。


 

「布×糸」の表現を楽しむあなたのオリジナルをぜひ発表してみませんか? 


2025年の出品作品のほんの一部をご紹介します。

このページでは大まかにジャンル分けはしていますが、実際には枠に収まらない刺繍もたくさん出品されています。ミックスした技法でも大丈夫。むしろ“あなたらしい表現”として歓迎します。安心してご応募ください。

もっと作品をご覧になりたい方は「刺しゅうアートフェスティバル2025図録集」をご覧ください。

フランス刺繍

フランス刺繍とは

色とりどりの糸で布の上に自由に描くように刺す、最も親しみやすい刺繍のひとつ。小花やモチーフから始められ、組み合わせ次第でどこまでも表現が広がります。刺繍を「絵を描くように楽しむ」魅力が詰まっています。

リュネビル刺繍とは

リュネビル刺繍とは


仕上がり面の裏側からビーズやスパングルを極細のかぎ針で刺し止めるフランス・ロレーヌ地方発祥の伝統刺繍。オートクチュールに用いられる代表的な刺繍技法の一つです。

クロスステッチ

クロスステッチとは

布目を数えながら×印のステッチを連ねて絵柄を描く、もっとも広く親しまれている刺繍。素朴で可愛らしく、図案どおりに進めれば誰でも美しい仕上がりに。小さなモチーフから大きなタペストリーまで、完成した時の達成感も魅力です。

ハーダンガー刺繍

ハーダンガー刺繍とは

布の織り糸を抜き、残した部分をかがって透かし模様を作る、北欧生まれの幾何学的な刺繍。カットワークとステッチが織りなす模様はまるでレースのようで、爽やかな空気感をまといます。規則的でありながら、仕上がりはとても華やかです。

リボン刺繍

昨年は使用を一部に制限していたリボン刺繍も、2026年からは主役として出品OKに!華やかで優雅、そして“あなただけの個性”が光るリボン刺しゅう作品をぜひご応募ください。

リボン刺繍とは

サテンやシルクのリボンを布に通し、ふっくらとした立体感で花やリースを描く華やかな刺繍。ひと針で咲いたように見える花びらや葉は、思わず触れたくなるほど優雅。布の上に花束を飾るような楽しさがあります。

立体刺繍

立体刺繍・スタンプワークとは

立体刺繍は、布の平面を超えて“作品そのものが立ち上がる”表現です。正面から見るだけでなく、多方面から見ると印象が変わり、影の落ち方までデザインに含まれる、まさに刺繍と造形が融合したアートです。

鈴木 宏美「ミズノウタ」
水谷 禎子「白薔薇」

アリワーク刺繍

アリワーク刺繍とは

古くから受け継がれてきたインド発祥の伝統的な刺繍技法です。先端がかぎ針状になったアリワーク専用の針を使い、ビーズやスパンコールを表から一粒ずつ縫い留めていきます。
インドの宮廷で生まれた繊細かつ豪華な衣装に用いられていたものが、現代ではプロ職人だけでなく、人々が楽しめる手芸やアートとして歴史を紡いでいます。

西原 治子
アリワーク刺繍で作った『睡蓮』

へデボ刺繍

ヘデボ刺繍とは

デンマークの農村で19世紀に生まれた伝統的な白糸刺繍です。布に穴をあけ、その縁をかがって花びらや円形模様を描き出しレースのような透け感を作り出します。素朴な中に繊細な美しさがあり、北欧の清らかな空気を感じさせるような刺繍です。

アルファベット・モノグラム刺繍

アルファベット・モノグラム刺繍とは

文字をそのままモチーフにして刺す技法です。自分や家族のイニシャルをハンカチやリネンに入れるなど、暮らしに寄り添ってきました。モノグラム刺繍は特に、二つ以上の文字を組み合わせて模様のようにデザインするもので、シンプルながらも個性を表せる魅力があります。

白糸刺繍各種

フィレ刺繍、アジュール刺繍、レティチェロ、シュバルム刺繍、ブティなど多くの白糸刺繍やカットワークの技法が入った作品も出品されました。

刺繍の表現の自由さ

水越 晶子「虹の橋のたもとにて」
ベビー服、ドール服、立体的に仕立てられたものからカバン、カルトナージュ箱など仕立ても楽しい作品が多く飾られました。
技法、飾り方も個性豊かな表現は見ているだけで刺繍の広がりを感じさせてくれます。

刺繍アートフェスティバルは、技法やジャンルに縛られない自由な舞台。
オリジナルの作品、いくつもの技法を重ねた表現も、すべてが会場を彩ります。
あなたの作品はきっと、誰かの心を揺さぶるはず。
自信を持ってご応募ください。